若槻 健

甲子園大学 総合教育研究機構専任講師
主に、市民性教育、学校と地域の連携、サービス・ラーニングなどを研究中。

 

子どもをサポートすることとは

フォーラムでは、子どもやその保護者の育ちを支援するNPO団体から傾聴すべき活動報告が行われ、フロアからも「うちではこういう取り組みをしています」という意見をいただき、豊かな実践交流ができた。また各NPOの「専門性」「情報共有」の大切さが再確認され、「親の子離れ支援」という提案も出された。

残念だったのは「子育て支援や次世代育成を長いスパンで捉え、支援活動の継続・発展の方向性を探る」という狙いが必ずしも深められなかったことである。そこで、「連続した育ちの支援」について私見を述べようと思う。
子どもの連続した育ちを各NPOが見取ることは難しい。各NPOには「得意分野」があって、「何でも屋」ではないからである。しかし目の前の子どもたちの「今の育ち」を理解するに当たって、「それまでの育ち」はNPOの活動のきっかけとなり、「その後」の育ちは活動の方向性を指し示す。異なる発達段階の子どもたちを支援するNPOの活動を知り、子どもの育ちを見通すことは、自身の「得意分野」を精緻化させることになるだろう。

支援活動の継続・発展という点から考えるとやはり、NPO団体間をコーディネートする中間支援組織(関西こども文化協会のような)の役割がクローズアップされる。情報が集まり、課題が明確にされ、発信されていく場である。またその課題は、各NPOに返されるだけではなく行政への政策提言としても練り上げられる。支援を求める保護者の水先案内人としての役割もある。専門性を生かして目の前の子育て支援に取り組む各NPOとそれを練りこみ、「大きな波」にしていく関文協の更なる活躍に期待したい。

2008年3月28日


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